センザンコウの個体とうろこ約30トンを押収、マレーシアで過去最大規模
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【2月13日 AFP】マレーシア当局はボルネオ島サバ(Sabah)州で、絶滅危惧種に指定されているセンザンコウの個体とうろこ合わせて約30トンを押収した。警察と環境保護団体が12日に明らかにした。同国での押収量としては過去最大で、市場価格は200万ドル(約2億2000万円)相当。
センザンコウは世界で不正取引が最も横行している哺乳類。中国やベトナムでは長い間、伝統薬の原料として珍重されたり、肉は珍味として消費されたりしてきた。マレーシアではセンザンコウの密猟と密輸が後を絶たず、当局は取り締まりに追われている。
サバ州警察当局の声明によると、通報を受けた野生動物保護担当の警官らが7日に大規模な加工施設と倉庫を強制捜査した。施設では冷蔵コンテナ3個から冷凍されたセンザンコウが詰まった箱1800個が見つかった他、冷凍庫3台からも冷凍されたセンザンコウ572匹、さらにうろこ約360キロも見つかった。また、おりには生きたセンザンコウ61匹が入っていた。
警察は加工施設の責任者とみられる男(35)を逮捕した。施設は密輸組織が所有するものとみられている。(c)AFP