カリフォルニア州高速鉄道、知事が撤回表明 「コストと時間かかり過ぎ」
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【2月13日 AFP】米カリフォルニア州のギャビン・ニューソム(Gavin Newsom)知事(民主党)は12日、ロサンゼルスやサンフランシスコなど州内の主要都市を結ぶ高速鉄道の建設計画を撤回すると表明した。現状の計画では「コストと時間がかかり過ぎる」と指摘した。
就任後、初の施政方針演説の中で述べた。計画については「監督があまりに行き届いておらず、透明性の確保も不十分だ」とも言及した。
カリフォルニア州の高速鉄道は、空港や幹線道路の混雑緩和に向け約840キロの区間を3時間弱で結ぶもの。ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)前知事、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)元知事が支持し、2033年の完成を見込んでいた。
しかし、当初約400億ドル(約4兆4200億円)とされていた総工費は770億ドル(約8兆5000億円)に膨張。計画は何度も遅れ、法廷闘争にもなっていた。
ニューソム知事は、地域経済を活性化するため、地方部のマーセド(Merced)とベーカーズフィールド(Bakersfield)を結ぶ高速鉄道の完成に傾注する方針を示した。(c)AFP