支援物資の搬入阻止は「人道に対する罪」 ベネズエラ野党指導者が批判
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【2月11日 AFP】ベネズエラ暫定大統領として約50か国が承認している野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長は10日、ベネズエラ軍が人道支援物資の搬入を阻止しているのは「人道に対する罪」だと厳しく批判した。
ベネズエラでは先週、コロンビアとの国境に架かる橋を兵士らが封鎖。米国から送られた医薬品や食品が現地に到着したものの、コロンビア側の国境の町ククタ(Cucuta)に3日にわたって留め置かれている。
ベネズエラ側では10日、数十人の医師らが支援物資の国境通過を求めて抗議デモを行った。参加した医師の一人は、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領はベネズエラの医療を「中世」の水準まで落としたと声を荒らげた。
グアイド氏は首都カラカスで妻と1歳8か月の娘を連れて教会の日曜礼拝に参加した後、記者団に「この状況に責任がある者たちがいる。(マドゥロ)政権はそれが誰かを知っているはずだ」と強調。「兵士たちよ、これは人道に対する罪だ」と述べ、「ジェノサイド(民族虐殺)も同然だ」と批判した。(c)AFP/Maria Isabel SANCHEZ