中国最古のコーランの写本、青海省で初公開
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【2月16日 Xinhua News】中国で最も古いコーランの写本が現在、青海省海東市循化サラ族自治県で公開されている。一般公開は今回が初めてだという。
循化県文化体育ラジオテレビ観光局の担当者によると、今回の展示はこのほど開幕した同県の文化観光イベント「世界の珍品を目にし、多彩な循化を味わう」の一環として行われたもので、景勝地の駱駝泉にある観光客サービスセンターで23日まで見ることができる。
このコーランは2つの箱に15巻ずつ収められており全30巻867ページ。箱の表面はサイの皮で作られており美しい図案が施されている。各巻の表紙は空色のシルク表装で、筆遣いも滑らかで字体も整っている。
今回公開されたコーランは1100~1300年の歴史を持つ。これまで中国で発見された最も古いコーランの写本であり、保存状態が良好なものとしては世界で最も古い部類に入る。写本は青海省循化サラ族自治県の街子モスクで長期にわたり収蔵されていた。
中国は2007年、資金を投じ、国内の紙文化財保護で権威のある専門家を集めて同写本の修復を行った。また修復完了後には酸素や温度、湿度が制御できる保存用のガラスケースを用意した。写本は現在、「国家珍貴古籍名録」に収録されている。(c)Xinhua News/AFPBB News