紀平が圧巻演技で大逆転V、三原は3位に食い込む 四大陸選手権
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【2月9日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2019)は8日、米カリフォルニア州アナハイム(Anaheim)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、紀平梨花(Rika Kihira)がトリプルアクセルを成功させる圧巻の演技を披露し、合計221.99点で優勝を飾った。
これがシニアデビューシーズンの16歳の紀平は、FSで153.14点の高得点をたたき出し、ショートプログラム(SP)5位から逆転して大差で勝利を飾った。エリザベト・トゥルシンバエワ(Elizabet Tursynbaeva、カザフスタン)が合計207.46点でSP6位から2位に入り、三原舞依(Mai Mihara)が合計207.12点で3位に食い込んだ。
2018年のグランプリ(GP)シリーズで、紀平は第4戦のNHK杯(NHK Trophy 2018)と第6戦のフランス杯(Internationaux de France 2018)を制すと、昨年12月にカナダ・バンクーバー(Vancouver)で開催されたGPファイナルでも、平昌冬季五輪の女王アリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova、ロシア)を抑えて優勝。次は3月に埼玉で行われる世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)で勝利を手にし、シーズンを締めくくることを目指している。
SPで首位に立っていた米国のブラディー・テネル(Bradie Tennell)は、いくつかのジャンプで回転不足を取られてしまい、FS128.16点に沈んで5位に終わった。
ペアSPでは2013年の大阪大会で2位に入り、2014年ソチ冬季五輪の団体戦で銀メダルを獲得したカナダのカーステン・ムーア・タワーズ(Kirsten Moore-Towers)/マイケル・マリナロ(Michael Marinaro)組が、74.66点で首位に立った。
通算4度の大会制覇を誇り、2017年の世界選手権で金メダル、昨年の平昌五輪では銀メダルに輝いた中国の隋文静(Wenjing Sui)/韓聰(Cong Han)組は、僅差の74.19点で2位に続いた。
同胞の彭程(Cheng Peng)/金楊(Yang Jin)組が69.48点の3位につけ、米国のアシュリー・ケイン(Ashley Cain)/ティモシー・ルデュク(Timothy Leduc)組を1.99点差の4位に抑えている。
アイスダンス・リズムダンス(RD)では、2014年大会の覇者で今年の全米選手権(2019 GEICO U.S. Figure Skating Championships)を制したマディソン・ハベル(Madison Hubbell)/ザカリー・ダナヒュー(Zachary Donohue)組が、今季自己ベストの81.95点で首位発進。昨年の世界選手権では2位に入り、今年のGPファイナルでは優勝を果たしている。
米国代表として2度の冬季五輪出場を誇るマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組は、僅差の81.17点で2位につけた。これまで表彰台は世界選手権で2回、四大陸選手権で4回を数えるが、優勝は逃している。
四大陸選手権で優勝経験のあるカナダのケイトリン・ウィーバー(Kaitlyn Weaver)/アンドリュー・ポジェ(Andrew Poje)組は、80.56点で3位につけた。今年のカナダ選手権(2019 Canadian Tire National Skating Championships)で優勝を果たし、世界選手権でも表彰台を通算3度経験している。
昨年大会で優勝した米国のケイトリン・ハワイエク(Kaitlin Hawayek)/ジャンルック・ベイカー(Jean-Luc Baker)組は、74.42点で5位と出遅れた。(c)AFP