【2月9日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は8日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)での敗退を振り払い、通算9回目のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を最大の目標として念頭に置きながら、「モチベーションはあるし、将来を楽しみにしている」と前向きな姿勢を示した。

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 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、全豪オープン4回戦でギリシャの新鋭ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)に敗れた直後、これが終わりの始まりかとの指摘を即座に一蹴していた。

 今年で3回目を迎える男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2019)のイベントに登場したフェデラーは、37歳半ばを過ぎた中で勝利への渇望を示すかのごとく、思い描いている今シーズンの目標を掲げた。

「ウィンブルドンはもちろん、今はドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)や、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)とマイアミ・オープン(Miami Open 2019)もだ」

「良いシーズンのスタートを切りたいと心から思っている。クレーコートシーズンやウィンブルドンに向けて勢いがつけられるようにね。ウィンブルドンもそうだけれど、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)や、その後のレーバー・カップと年末のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)もある」

 フェデラーは全豪オープン連覇に失敗しても何も変わっていないと強調し、目標はこれまでと同じく、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を倒すことだとしている。「これからもキャリアを続けていく。モチベーションはあるし、調子も良い。将来を楽しみにしている」

「目標は常に高いレベルを保ち、ラファやジョコを倒せるようにすること。そのレベルに到達すれば、彼らと対戦する機会を得られるし勝利も見えてくるだろう。そうすれば、ランキングもおのずとついてくる」

 また現在の世界ランクでは、全豪オープン決勝でナダルにストレート勝ちしたジョコビッチがトップに君臨し、ナダルが2位に続く中でフェデラーは3位から6位へと後退しているが、本人は「37歳という年齢で、ランキングはもはや優先事項ではない」と付け加えている。

 9月20日から22日にかけて行われるレーバー・カップでは、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏が欧州チームを指揮し、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏がワールドチームを率いることになっている。(c)AFP