ベネズエラ向け支援物資、軍が封鎖する対コロンビア国境に到着
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【2月8日 AFP】政情の混乱が続くベネズエラに向けて人道支援物資を運んでいたトラックの一団が7日、対コロンビア国境に到着した。コロンビアとの国境に架かるティエンディタス(Tienditas)橋はベネズエラ軍が封鎖を続けており、トラックはコロンビア側にある集積センターへと入っていった。
コロンビア北東部ブカラマンガ(Bucaramanga)を6日に出発したトラックの一団が国境の町ククタ(Cucuta)に到着すると、集まったベネズエラ移民たちからは歓声が上がった。
ベネズエラ移民たちは支援物資を受け取れないかと思ってククタに集まったという。ある移民女性は「大統領、私たちはひどい状況だ。苦しんでいる」と述べ、食料や医薬品といった支援物資を苦しんでいる母国の同胞に届けるよう、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に切に望むと訴えた。
また、別の女性は「治療薬が手に入れられず、友人が昨日亡くなった」と語った。
ベネズエラで暫定大統領就任を宣言した野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長は、国境の橋を封鎖したベネズエラ軍に対し「みじんも慈悲のない独裁政権」を見限るよう訴え、自分の側につくよう求めている。(c)AFP/Juan RESTREPO with Lujan SCARPINELLI in Montevideo