幼い息子の血液抜き取っていた母親に禁錮4年 デンマーク
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【2月8日 AFP】デンマークの裁判所は7日、息子に対し5年にわたって不必要な採血を行っていたとして、正看護師の母親(36)に禁錮4年を言い渡した。
被告は、息子が生後11か月の時から5年間、週に1回ほど500ミリリットルの血液を抜き取っていた。
被告側は控訴しない意向を示している。
西部へアニング(Herning)の地方裁判所で行われた裁判で、被告は採血したことについて「意識的に決断したことではない。自分には行う権利のないことをいつ始めたのか分からない。徐々に始まっていった。血はトイレに流し、注射器はごみとして捨てた」と述べた。
現在7歳の息子は父親と暮らしている。息子は生まれてすぐ腸の病気を患ったが、血液量が少ない原因が長年不明で、医師らは処置として息子に計110回の輸血を行った。
次第に母親に対する疑惑が浮上し、警察が捜査を開始。母親は2017年9月、血液の入った袋を持っているところを逮捕された。
被告はソーシャルメディアで、自らを病気の息子のために奮闘するシングルマザーだと称していた。
精神鑑定を行った専門家は法廷で、被告は子どもの病気を偽り、不要な治療を受けさせる「代理ミュンヒハウゼン症候群」とみられると証言したが、収監には問題のない健康状態との見解を示した。(c)AFP