米朝首脳会談、今月27日からベトナムで開催 トランプ氏、一般教書演説で発表
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【2月6日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は5日、米上下両院合同会議で一般教書演説を行い、その中で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談を今月27・28日にベトナムで行うと明らかにした。また対メキシコ国境の壁建設については改めて強い決意を示し、下院で野党民主党が多数派となった議会に協力を求めた。
トランプ氏は演説で「もし私が米国大統領に選出されていなかったならば、私の意見だが、今頃われわれは北朝鮮と大戦争の真っただ中にあっただろう」と述べた。
また、「われわれは報復や抵抗の政治を拒絶しなければならない」「そして協力や歩み寄り、公益の無限の可能性を受け入れなければならない」と訴え、米国民に団結を呼び掛けた。
一方、国境の壁については不法移民の「殺到」を食い止めるために「建設させる」と強調。壁建設問題をめぐる超党派委員会の協議の期限が今月15日と迫る中、トランプ氏は「簡潔に言うと壁は機能し、人々の命を救う。だから共に協力し、歩み寄り、米国を本当に安全にする取り決めに至ろう」と述べ、議会に協議合意を呼び掛けた。
ベネズエラ情勢をめぐっては「自由を気高く求めるベネズエラ国民をわが国は支持する」と述べ、同国のニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領をけん制。一般教書演説に招かれたゲストには、ベネズエラの野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏の代表団も含まれていた。
さらにトランプ氏は、エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)を10年以内に米国から撲滅させるために超党派の取り組みが必要だと述べ、「かつては遠かった夢を科学の大きな進展が実現に近づけている」と強調した。(c)AFP