法王、カトリック聖職者による修道女への性的虐待の存在認める
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【2月6日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)は5日、同教会の聖職者らが修道女らに対し、性的虐待を加えたことがあると認めた。
法王は訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)からバチカンに戻る機内で、同行記者の一人から出た修道女の虐待問題に関する質問を受け、過去に虐待に及んだ「司祭らや、さらに司教らもいる」と述べた。
その上で、問題は「どこであっても」見つかりかねないが、「新しい教区や地域」の一部で目立つとの見方を示した。
この問題をめぐっては先週、バチカンの日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ(l'Osservatore Romano)」と共に刊行されている月刊誌「女性と教会と世界(Women, Church, World)」の2月号で、司祭らの性的虐待に関する異例の抗議が掲載された。
人工妊娠中絶や、父親に認知されていない子どもの養育を強いられているように感じている修道女らがおり、報復を恐れ、数十年にわたって虐待について沈黙を守っていると警鐘を鳴らした。
さらに、バチカンは1990年代、アフリカで司祭による修道女の虐待があったとの報告を受けていたとも指摘した。(c)AFP