豪北東部で「100年に一度」の洪水、年平均降水量上回る勢い
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【2月3日 AFP】オーストラリア北東部で「100年に一度」の洪水により道路が川と化し、数千人が自宅からの避難を余儀なくされている。当局は、今後数日は豪雨に警戒するよう呼び掛けている。
熱帯に位置するオーストラリア北部は例年、雨期に当たるこの時期の降水量は多いが、このところ平年をはるかに上回る豪雨が降っている。
北東部クイーンズランド(Queensland)州タウンズビル(Townsville)では、数千世帯で停電が発生。雨が降り続けば最多で住宅2万棟が浸水する恐れがある。タウンズビルに住むクリス・ブルックハウス(Chris Brookehouse)さんは豪ABCに「こんなのは見たことがない」と語り、自宅は1メートル以上も水に漬かっていると話した。
クイーンズランド州北部の年平均降水量は2000ミリほどだが、すでにそれを上回りつつある町もある。オーストラリア気象局(Bureau of Meteorology)のアダム・ブレイザック(Adam Blazak)氏によると、タウンズビルの北西にある町インガム(Ingham)では2日から3日にかけての24時間雨量で506ミリを記録。この間の1時間雨量は最大で145ミリだった。
同州のアナスタシア・パラシェイ(Annastacia Palaszczuk)首相は2日、「つまり、これは20年に一度どころではなく、100年に一度の出来事ということだ」と記者団に語り、住民に注意を呼び掛けた。(c)AFP