ガザ境界で32人負傷、イスラエル兵の銃撃受け
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【2月2日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)とイスラエルとの境界付近で1日に新たな衝突があり、パレスチナ人32人がイスラエル兵に銃撃され負傷した。イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配しているガザ地区の保健当局が明らかにした。
同局の報道官、アシュラフ・クドラ(Ashraf al-Qudra)氏は、ガザ境界沿いで抗議活動を行っていた人々が銃撃されたが、全員命に別条はないと文書で発表。一方のイスラエル軍は、約「1万人の暴徒とデモ参加者」がガザ境界フェンス沿いの数か所に集まっていたと述べている。
パレスチナ人はこの1年近く、少なくとも週に1度のペースで境界フェンス沿いに集まって抗議活動を続けているが、暴力的な衝突に発展することも少なくない。抗議活動に参加している人々は、1948年のイスラエル建国によって起きた戦争で家族が逃れた自宅への帰還と、イスラエルによるガザ地区封鎖の解除を求めている。
昨年3月30日以降、ガザ地区でイスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は、少なくとも246人に上る。多くは境界線での抗議中に死亡しているが、戦車からの攻撃や空爆による死者も含まれる。なお、同時期に殺害されたイスラエル兵は2人。(c)AFP