米大統領選、民主党ブッカー議員が出馬表明 人種の壁打破を強調
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【2月2日 AFP】米民主党のコリー・ブッカー(Cory Booker)上院議員(49)は1日、2020年米大統領選挙に立候補すると発表した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と争う次期大統領選に向けて予備選への出馬表明が相次ぐ中、カリスマ的な人気を誇るアフリカ系議員のブッカー氏が名乗りを上げた。
ニュージャージー州選出のブッカー氏は出馬表明の動画で、人種間の分断を抱えた同州最大都市ニューアーク(Newark)で育った出自を強調。自ら人種の障壁を打ち破ってきた経験を語り、公民権運動の記憶を呼び起こした。
ブッカー氏はバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領と重なる経歴と政治的主張の持ち主。出馬表明では「共に、われわれ共通の痛みを、われわれ共通の目的へと向け直そう。米国よ、共に立ち上がろう」と訴えた。
民主党の予備選にはすでに8人が出馬を表明。トランプ氏の宿敵のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員や、米国初の黒人女性大統領を目指すカリフォルニア州選出のカマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員らが大統領選本選を目指している。
ブッカー氏は、人種対立と都市問題の歴史を抱えるニューアークで、テレビ映えする市長として人気を得た。
また同氏は結婚しておらず、本選で当選した場合、1880年代以来の独身の米大統領となる。
ブッカー氏は昨年9月、トランプ大統領が最高裁判事に指名したブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏の過去の性的暴行疑惑について、指名承認公聴会で熱心に追及したことで注目された。(c)AFP/Jim Mannion(c)AFP/Jim Mannion