北朝鮮製原材料含むつけまつげ輸入、化粧品会社に制裁金 米財務省
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【2月2日 AFP】米財務省は1月31日、米国の化粧品会社が国連(UN)の対北朝鮮制裁に違反したことを認め、100万ドル(約1億1000万円)近くの制裁金を支払うことに同意したと発表した。
制裁金を科されたのは、カリフォルニア州に本社を置く化粧品企業エルフコスメティクス(e.l.f. Cosmetics)。北朝鮮製の原材料を使ったつけまつげを輸入し、同国の核・弾道ミサイル開発に対する国連制裁に違反した。
財務省は、同社は2012年から2017年にかけて、北朝鮮から調達された原材料を含むつけまつげセットを、中国の調達先2社から156回輸入したと明らかにし、「エルフの法令順守プログラムと調達先への監査は、中国を拠点とする同社の調達先2社から供給されたつけまつげセットの約80%に(北朝鮮産の)原材料が含まれていることを見落とした」とした。
同社は4000万ドル(約44億円)余りの制裁金が科される可能性があったが、財務省は輸入額が小さいことや制裁違反を自主的に報告したことを考慮して減額した。
財務省は「今回の強制措置は、国外、特に包括的な制裁を科されている北朝鮮などの国・地域が商品を輸出していることが知られている場所から製品を調達する企業が、サプライチェーン(調達・供給網)の全面的な詳細調査を怠ることのリスクを浮き彫りにしている」と指摘した。(c)AFP