英議会、離脱案の変更を支持 EU側は再交渉否定
このニュースをシェア
【1月30日 AFP】(更新)英議会は29日、テリーザ・メイ(Theresa May)首相が欧州連合(EU)と結んだ英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)協定案の内容変更を求める動議を承認した。同動議はメイ首相も支持していたが、EU側は協定案の再交渉には応じない姿勢を示している。
動議はアイルランドとの間での厳格な国境管理を避けるためのいわゆる「バックストップ」条項の差し替えを要求する内容で、採決の結果、賛成317、反対301で承認された。
さらに議会は、いわゆる「合意なき離脱」を拒否する修正動議も採択した。ただし、この採決結果にはメイ首相への拘束力はない。
欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)の報道官は同日、英議会での動きを受け、離脱協定案に「再交渉の余地はない」と明言した。
メイ首相は採決に先立ち、バックストップ条項の削除をEUに求める方針を表明。トゥスク氏はこれを受け、EU各国政府と意見を交わしていた。
報道官は、現行の離脱協定案について「秩序ある英国のEU離脱を保証する最善かつ唯一の方法であり、それは今後も変わらない」と述べた。(c)AFP