【1月28日 AFP】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)ら、スター選手の指導経験を持つ有名コーチが、中国期待の若手の指導から身を引いたことが分かった。理由は選手の母親にあるという。

 デンマーク出身のテニスコーチ、スベン・グレネヴェルド(Sven Groeneveld)氏は、中国の19歳ウー・イービン(Yibing Wu)のコーチを務めていたが、ツイッター(Twitter)に「自分はもはや彼と一緒に仕事をしていない」と投稿した。

 グレネヴェルド氏は「彼には、自分の母親と考え方が近いコーチを見つける権利がある」と続け、ともにアジア競技大会(Asian GamesAsiad)で銀メダルを獲得した「ここまでの素晴らしい8か月」に感謝すると述べた。

 この投稿に対して、男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray)の母親で、こちらもテニスコーチであるジュディ・マレー(Judy Murray)氏は「あらまあ。こういう迷惑な母親って…」とつぶやいている。

 ウー・イービンは、中国初の男子テニスのスターになれる可能性を秘めた選手と言われ、2017年に全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)のジュニア部門で優勝を飾った。現在のランキングは309位だが、2018年には上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)で錦織圭(Kei Nishikori)から1セットを奪い、才能の一端をのぞかせた。

 一方のグレネヴェルド氏は、シャラポワのコーチを4年以上にわたって務めたが、昨年3月にたもとを分かっていた。(c)AFP