英フィリップ殿下、交通事故で負傷させた女性に手紙で謝罪
このニュースをシェア
【1月27日 AFP】エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)の夫フィリップ殿下(Prince Philip、97)が、自身が運転する車と乗用車が衝突した1週間前の事故で負傷した女性に、「心から申し訳なく思う」と謝罪する手紙を送っていたと、大衆日曜紙サンデー・ミラー(Sunday Mirror)が27日、報じた。
イングランド東部ノーフォーク(Norfolk)州サンドリンガム(Sandringham)の女王別邸近くで今月17日に起きた事故は、殿下が運転するランドローバー(Land Rover)が脇道から交通量の多い国道に出たところで起亜自動車(Kia Motors)の乗用車に衝突したもの。殿下の車は横転した。
相手の車には女性2人と生後9か月の子どもが乗っており、運転していた女性は膝に切り傷を負い、同乗していたエマ・フェアウェザー(Emma Fairweather)さんも手首を骨折した。
先週末にサンデー・ミラーの取材を受けたフェアウェザーさんは、フィリップ殿下からの謝罪が全くないと不満を示していたが、同紙は27日、殿下がフェアウェザーさんに宛てた手紙のコピーを掲載。21日付の手紙は「あの事故を、私がどれほど申し訳なく思っているか知っていただきたい」との書き出しで始まっている。事故の原因については「近づいてくる車を見落としたとしか思えない」とし、「このような結果をもたらしてしまったことを、深く悔いています」と反省の意を示している。
さらに殿下は手紙の中で、「事故の直後はいささか動揺していたが、あなた方が誰一人として重傷でなかったことに胸をなで下ろしました」と述べた上で、「後になって、あなたが腕を骨折したと知りました。あなたがけがをされたことを、心から申し訳なく思っています」と謝罪した。
手紙は最後に、青インクでフィリップ殿下の署名がしてある。
フィリップ殿下の事故は、英国で古くから長年にわたって議論の的となってきた、高齢者が運転を続けることの是非や運転の年齢制限をめぐる論争を再燃させた。(c)AFP