フィリピン南部の教会で2度の爆発、18人死亡 イスラム過激派拠点の島
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【1月27日 AFP】(更新)フィリピン南部のホロ(Jolo)島にある教会で27日、2度の爆発があり、軍当局によると少なくとも18人が死亡した。ホロ島は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」が拠点としている。
最初の爆発は27日朝、ミサが営まれていたカトリック教会の内部で発生し、2番目の爆発は、軍が駆け付けた際に屋外で発生したと、軍報道官は説明している。
犠牲者の多くは礼拝の出席者と兵士で、軍が公開した写真には、吹き飛ばされドアや椅子、窓ガラスが捉えられている。現場に駆け付けたAFPのカメラマンによれば、地面には遺体が散乱していたという。
同国の大統領報道官は、事件を「テロおよび殺人行為」と呼んで非難した。
先の軍報道官は、兵士5人、沿岸警備隊員1人、市民12人が死亡し、83人が負傷したと発表しているが、地元警察のトップは死者数を27人、負傷者数を77人としている。
同国南部では先週、新たに設立されるイスラム自治政府「バンサモロ(Bangsamoro)」への参加の可否を問う住民投票が行われ、大多数が参加に投票したが、ホロ島が属するスルー(Sulu)州は参加に反対していた。
ホロ島を拠点としているアブサヤフは、これまでにも同島で数々の爆発攻撃を行っている。(c)AFP