コカ・コーラとペプシコのCEO、そろってプラスチックごみ削減を約束
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【1月26日 AFP】米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)とペプシコ(Pepsico)の最高経営責任者(CEO)が24日、人体や野生生物、海洋を汚染するプラスチックごみを削減するため、2030年までに「大きな進歩」を実現させると約束した。
スイスのダボス(Davos)で開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で、清涼飲料業界の宿敵同士であるコカ・コーラのジェームズ・クインシー(James Quincey)CEOと、ペプシコのラモン・ラグアルタ(Ramon Laguarta)CEOは、米化学大手ダウ・ケミカル(Dow Chemical)のジム・フィッタリング(Jim Fitterling)CEOらとともに公開討論会に出席。
この3社は、約30社の多国籍企業で構成され、今月半ばに発表された新たなアライアンス「プラスチック廃棄物を除去するためのアライアンス(AEPW)」に参加している。
ペプシコのラグアルタ氏は、「わが社の飲料・食品の両事業において、システム内のプラスチック量を削減できる」と明言。「2030年までにわれわれがこの問題を解決することについて、私は大いに楽観している」と述べた。
エネルギーや石油化学、プラスチック製造といった業界の大手企業も参加するAEPWは、「プラスチックごみを最小限に抑え、かつ管理し、使用済みプラスチックへの解決策を促進する」ために10億ドル(約1095億円)を寄付すると発表した。
活動家や環境問題の専門家らは、米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、石油大手のシェブロン(Chevron)やエクソンモービル(ExxonMobil)といったAEPW参加企業の意図に懐疑的で、AEPWのプランの効果に疑問の声を上げている。
しかし、コカ・コーラのクインシー氏は、「すでにわれわれは、複数の国で問題を解決済みだ」と述べ、AEPWの共同コミットメントがすでに益を出していると主張。同氏は、ペットボトルを回収してリサイクルし、循環型経済をつくり上げなければならないと述べた。
地球について考える「アース・デー(地球の日、Earth Day)」を主唱する団体によると、毎年約800万トン(1分ごとに換算するとトラック1台分)ものプラスチックが海洋投棄されているという。(c)AFP