麻疹の流行で非常事態宣言、米ワシントン州
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【1月26日 AFP】米西部ワシントン州で25日、麻疹(はしか)の流行を受けて非常事態宣言が出された。発症した20人以上の患者のうち、大半を子どもが占めている。
米国では、2000年に麻疹が撲滅されたと宣言されたが、その後復活。海外からのウイルス流入や、ワクチンの接種反対運動が関係しているとされる。
ワシントン州のジェイ・インズリー(Jay Inslee)知事は声明で、「麻疹は、子どもの命を奪いかねない、非常に伝染しやすい感染症だ」と主張。「ワシントン州で26件の症例が確認されており、全住民の健康に非常に高いリスクが生じている。他の郡にもすぐに拡散される可能性がある」と懸念を示した。
麻疹の流行は今月初め、西部オレゴン州ポートランド(Portland)で始まり、すぐにワシントン州のクラーク(Clark)郡とキング(King)郡に広まった。
世界保健機関(WHO)は11月、麻疹の症例が、子どもがワクチンを接種しないことなどにより、2017年は前年比30%以上も急増したと警鐘を鳴らした。(c)AFP