カナダ地元紙の編集長ら、憎悪あおった罪で有罪に 紙面でホロコースト否定
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【1月25日 AFP】カナダの裁判所は24日、レイプを助長したりホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)を否定したりする記事を掲載して憎悪をあおった罪で、トロント地元紙の編集長と発行人に有罪判決を言い渡した。
有罪判決を受けたのは地元紙「ユア・ワード・ニュース(Your Ward News)」の編集長ジェームズ・シアーズ(James Sears)被告と、発行人ルロイ・サンジェルメーヌ(LeRoy St. Germaine)被告。
ユア・ワード・ニュースにはユダヤ人に関する陰謀説などが掲載されていたが、2人は裁判で同紙について風刺だと主張。
しかし地元の報道によると、裁判官は紙面上の「憎悪の容赦ない扇動」を示す証拠は目に余るものだったとの判断を示した。
量刑の言い渡しは4月26日に行われ、2人にはそれぞれ罰金5000カナダドル(約41万円)、または禁錮6週が科される可能性がある。
ユア・ワード・ニュースは無料紙で、トロント東部で数十万世帯に配布されていた。カナダ政府は2016年に同紙の配達を禁じたが、その後も2人は発行を続けていたという。(c)AFP