インドのロヒンギャも難民化、バングラ国境で31人拘束
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【1月23日 AFP】インドの警察当局は22日、バングラデシュ国境でどちらの国にも受け入れられなかったために立ち往生していたイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)31人を拘束したと発表した。
インドには約4万人のロヒンギャが生活しているが、政府はここ数週間、ロヒンギャの逮捕とミャンマーへの引き渡しを実施。国連(UN)や人権団体の激しい非難を受けている。
ロヒンギャはミャンマーで、国連が「民族浄化」と非難する暴力と迫害を受けているため、引き渡しを逃れようとするインドのロヒンギャが大量に移動を始めた。バングラデシュには数週間で1300人のロヒンギャがインドから流入している。
今回、拘束された子ども17人を含む31人は、インド側国境にある有刺鉄線のフェンスを越えたがバングラデシュに入国できず、3日間にわたって立ち往生していた。最終的にバングラデシュの国境警備隊が一行の身柄をインド当局へ引き渡した。
インドの警察当局によると、31人が拘束されたのは同国北東部トリプラ(Tripura)州で、「不法入国」の容疑に問われているという。政府へもロヒンギャ31人が国内で勾留されていることを伝えたという。さらに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)へ報告する予定だと説明した。
一方、バングラデシュはこれまで南東部の大規模な避難キャンプにロヒンギャ難民約100万人を受け入れている。うち75%が2017年8月のミャンマー軍による弾圧から逃れてきたロヒンギャで、彼らは軍による殺害やレイプ、放火などを証言している。人権侵害が続いているとの懸念から、ロヒンギャのミャンマー帰還計画はこう着状態にある。(c)AFP