中国出身の豪作家、母国で拘束か 当局が捜査
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【1月23日 AFP】中国出身の元外交官で、現在はオーストラリア国籍を持つ作家の楊恒均(Yang Hengjun)氏が中国帰国後に行方不明となり、豪当局は23日、捜査を行っていると明らかにした。中国で拘束された可能性もあるという。
友人によると元民主活動家の楊氏は先週、中国南部の広州(Guangzhou)市に戻った直後、行方が分からなくなった。
また豪有力紙シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)によると、楊氏は今月18日に妻と息子と一緒に中国に帰国したが、搭乗予定だった上海行の国内便には乗っていないという。
楊氏は海南(Hainan)省の外交当局に勤めた後、1992年に香港へ移住。1997年には米国へ移り、シンクタンク「アトランティック・カウンシル(Atlantic Council)」で働いた。その後オーストラリア国籍を取得したが、中国政府は二重国籍を認めていない。
楊氏はスパイ小説を発表していたほか、中国語で更新しているブログが人気を博していることから「最も影響力のある政治ブロガー」とも呼ばれていた。また楊氏は2011年にも行方不明になっており、その時は数日後に無事が確認されたという。(c)AFP