最後まで諦めない錦織、5時間5分の死闘制して全豪8強入り
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【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は21日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-7 (8-10)、4-6、7-6(7-4)、6-4、7-6(10-8)で第23シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)に逆転勝利を飾り、準々決勝進出を決めた。
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錦織は2セットダウンの劣勢に立たされながらも最後まで諦めることなく、新たに導入された10ポイント先取制のタイブレークで今大会2勝目を記録した。2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)ファイナリストにとって今大会3度目のフルセットとなった死闘は第1セットだけで1時間16分を要し、試合時間は合計5時間5分に及んだ。
対するカレーニョ・ブスタは、最終セットのタイブレークで8-5とリードした後の判定に不服を唱えて集中力を切らし、そこからはポイントを奪えなかった。試合後には足早にマーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)を去り、出口に向かってラケットバッグを投げつけて観客からブーイングを浴びるなど後味の悪さを残した。
イボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)との2回戦でも最終セットがタイブレークにもつれる長丁場を戦うなど、3回戦までにコートに合計8時間42分いた錦織は、「何と言えばいいのか分からない。とてもタフな試合だった。最高の試合をした」とコメント。
4回戦までの試合時間が合計13時間47分になったことについて聞かれた際には、「まだ足りない」とジョークを飛ばしながらも、「もちろん楽ではない。あすはしっかりリカバリーに努める」「今大会では、きょうが自分にとって最も長い試合だった。次戦に向けてリフレッシュしたい」と話した。
スタミナの蓄えがまさに底知らずであるかのような錦織は、四大大会(グランドスラム)では2セットダウンからの逆転勝利が合計4回に上っており、フルセットにもつれた試合の戦績は全豪オープンでは通算7勝1敗、メジャー大会全体では通算21勝6敗の強さを見せている。準々決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と激突する。(c)AFP/Daniel HICKS