【1月20日AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は19日、来月下旬に予定されている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)労働党委員長との首脳会談の開催国を選定したことを明らかにした。

 トランプ大統領は報道陣に対し、「われわれは(会談を行う)国を選定した」と述べた。しかし詳細には触れなかった。

 ベトナム政府筋はこれまでAFPに対し、同国が米朝首脳会談開催のための「段取りの準備」に入っていると明らかにし、会談が同国首都ハノイ、または中部の沿岸都市ダナン(Danang)で開かれる可能性が高いと述べている。

 米ホワイトハウス(White House)は18日、北朝鮮政府高官の異例のワシントン訪問後、トランプ・金両氏の2度目の首脳会談の開催を発表した。過去数十年続く敵対関係を終わらせうる北朝鮮の非核化について米朝が合意を模索するなか、正恩氏の側近である金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong Chol)北朝鮮労働党副委員長は同日、ホワイトハウスでトランプ大統領と異例の長さとなる1時間半の会談を行っていた。

 英哲氏と会談したトランプ大統領は19日、北朝鮮の非核化問題について「多くの進展」があったと述べた。

 昨年の米朝首脳会談では、北朝鮮が「朝鮮半島の非核化」に向け取り組むことを約束する共同声明にトランプ・金両氏が署名。だが声明は具体性に欠け、両国間では以降、非核化が何を意味するのかについて合意が形成されず、協議は進展していない。(c)AFP