ゴーン被告、海外法人から10億円不正報酬 日産が返還要求検討
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【1月18日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)は18日、前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が、オランダにある三菱自動車(Mitsubishi Motors)との合弁会社から10億円近い報酬などを不正に受け取っていたと発表した。日産はこの金銭の返還を求め、訴訟に乗り出す可能性も示唆した。
日産は、ゴーン被告の不正行為をめぐり現在も進行中の調査で、被告が同社と三菱自の「協業によるシナジー創出の促進を目的」としたオランダ法人「日産三菱BV(NMBV)」と独自に雇用契約を締結していたことが判明したと発表。
その契約に基づく報酬などとして、被告はNMBVから「総額782万2206.12ユーロ(約9億7700万円)の金銭を受け取っていた」という。
同契約の締結に際し、日産の西川広人(Hiroto Saikawa)最高経営責任者(CEO)と三菱自動車の益子修(Osamu Masuko)CEOとの協議はなく、「不正に支払われたものであることから、その返還を受けるべく今後検討していく」としている。
ゴーン被告は昨年11月19日の電撃逮捕以降、現在も東京拘置所に収容されている。先週の出廷で逮捕後初めて公の場に姿を見せた同被告は、無罪を主張した。(c)AFP