【1月14日 AFP】中国の国営紙「環球時報(Global Times)」は14日、同国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の幹部をスパイ容疑で逮捕したポーランドは「代償を払わなければならない」とする社説を英語版紙面に掲載した。

 ポーランド当局は11日、ファーウェイ現地法人幹部の王偉晶(Wang Weijing)容疑者を逮捕した。これに先立ちカナダで同社の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)が逮捕されており、米国はファーウェイには安全保障上の懸念があるとしてブラックリストに載せるよう各国に呼び掛けている。

 中国共産党機関紙の人民日報(People's Daily)が経営母体の環球時報は、強い言葉を用いた社説の中で、「中国政府は断固とした態度でポーランド政府と交渉し、相応の対策を講じるべきだ」と主張。それが「ポーランドが米国の共犯者だということを世界に知らしめる」ことにつながると訴えた。

 また、ファーウェイが打撃を受ければ「中国社会全体」の信頼に影響が及び、世界各国が「中国企業を侮辱できる」と考えるようになるだろうと指摘。「中国は弱腰になるべきではない。中国政府がポーランドを侮辱するような無価値なことはしないだろうが、ポーランドは(中国に)無礼をはたらいた代償を払わなければならない」と主張している。(c)AFP