【1月12日 AFP】イスラエルのスタートアップ企業「ウオータージェン(Watergen)」は昨年、壊滅的な森林火災が発生した米カリフォルニア州南部の被災地の消防・救助隊員向けに、空気中の水分から清潔な水を作り出す装置を送った。

 世界各地の被災地に配備されてきたこの装置は、米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で開催中の世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics ShowCES)」にも出展され、救助活動のさまざまな場面で利用できる新技術を際立たせている。

 CESには、ロボット工学やドローン、人工知能(AI)などを使った「役立つ技術」が多数出展されている。

 台湾のスタートアップ企業「Uupsafety」は、指令センターにつながるウエアラブル端末を使って消防隊員をモニターする技術で、CESの賞を受けた。

 本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)は、捜索救助や消火、除雪など、さまざまな活動に利用できる自律移動モビリティー「オートノマス・ワーク・ビークル(Autonomous Work Vehicle)」の試作品を出展した。

 一方、韓国の現代(ヒュンダイ)自動車(Hyundai Motor)は、ロボットのような脚を持つコンセプトカー「エレベート(Elevate)」を発表。足場の悪い場所を「歩く」、「はう」などして進むことができる。

 エレベートは脚を格納して高速走行できる上、必要に応じて高さ1.5メートルの壁を乗り越えることもできる。ヒュンダイはエレベートについて、電気自動車とロボット工学の技術を組み合わせた前代未聞の「アルティメット・モビリティー・ビークル(Ultimate Mobility Vehicle)」で、「新しい枠組みのモビリティー」だと説明している。(c)AFP/Julie CHARPENTRAT