イエメン最大の空軍基地でドローン攻撃、政権側6人死亡 和平の障害となる恐れ
このニュースをシェア
【1月11日 AFP】イエメン最大の空軍基地で10日、軍事パレードの開催中にドローンを使った攻撃があり、政権側の兵士6人が死亡した。国連(UN)が主導する和平実現の試みの障害となる恐れがある。
攻撃があったのはイエメン第2の都市アデン(Aden)の北約60キロに位置するラヒジュ(Lahij)県のアルアナド(Al-Anad)空軍基地。イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織フーシ派(Huthi)は、この攻撃を実施したと発表した。
暫定政権側が掌握するラヒジュ県の県都フタ(Huta)にあるイブン・ハルドゥーン(Ibn Khaldoun)病院の医師らによると、複数の軍幹部を含む少なくとも12人が負傷したという。現場に居合わせたAFP記者は、負傷者の中には報道関係者も交じっていると伝えた。
サウジアラビアの支援を受けているイエメン暫定政権は先月、スウェーデンで国連の仲介により開かれた協議でフーシ派と複数の合意を結び、4年近くにわたる内戦の終結に向けた絶好の機会とみられていた。暫定政権側の軍幹部を標的とした今回の攻撃は、正式な和平協議開始の新たな障害となる恐れがある。(c)AFP/Nabil Hasan