米司法副長官が辞任か ロシア疑惑捜査の擁護者
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【1月10日 AFP】米メディアは9日、ロッド・ローゼンスタイン(Rod Rosenstein)司法副長官が、ウィリアム・バー(William Barr)氏を新司法長官に充てる人事の承認を待ち辞任する意向だと報じた。ローゼンスタイン氏は、2016年の米大統領選でのロシア介入疑惑の捜査をホワイトハウス(White House)や共和党の攻撃から守ってきた人物。
ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官が指揮する同捜査ではこれまでに33人が起訴され、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の元側近3人に有罪判決が言い渡されており、トランプ大統領とその関係者らに対する包囲網が狭まっている。
サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は9日、「副司法長官は2年ほど留任する意向を常に持っていたと認識している。彼は引き継ぎに助力したい考えだ」と述べた。
トランプ大統領は2017年5月、ロシア疑惑の捜査に反発し、ジェームズ・コミー(James Comey)前連邦捜査局(FBI)長官を解任。その8日後に行われた電撃発表で、同疑惑の独立捜査を指揮する特別検察官にモラー氏を任命したローゼンスタイン氏は以降、捜査の打ち切りを求める大統領や共和党議員からの圧力に耐えてきた。
メディアがローゼンスタイン氏に近い関係者らの話として伝えたところによると、ローゼンスタイン氏は辞任日を決めておらず、バー氏が司法長官に就任するのを待つ考えだという。(c)AFP