南米ガラパゴス、サンティアゴ島にリクイグアナが戻る 約2世紀ぶり
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【1月8日 AFP】南米エクアドル沖にあるガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で、約2世紀前にガラパゴスリクイグアナが絶滅したサンティアゴ島(Santiago Island)に、同種のイグアナ1436頭が野に放たれた。当局が7日、明らかにした。
ガラパゴス国立公園(National Galapagos Park)当局によると、生態系回復プログラムの一環としてリクイグアナをノースセイモア島(North Seymour Island)から運んできたという。
サンティアゴ島でガラパゴスリクイグアナの生息が確認されたのは、英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が1835年に目撃を記録したのが最後。
ガラパゴス国立公園のホルヘ・カリオン(Jorge Carrion)所長によると、サンティアゴ島のリクイグアナは人間が持ち込んで野生化したブタなどの捕食動物により絶滅したが、野生化したブタは2001年に完全に駆除された。
国立公園の生態系ディレクター、ダニー・ルエダ(Danny Rueda)氏によれば、草食動物であるリクイグアナは植物の種子を散布し、草木の増殖を防いで開けた土地を維持することで、生態系に貢献するという。
(c)AFP