豪東海岸に毒クラゲが「襲来」、ここ数日で「桁外れ」の被害件数
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【1月7日 AFP】オーストラリア北東部沿岸で、ここ数日間だけで3000人超が強力な毒を持つクラゲに刺される被害に遭っていたことが分かった。当局が7日、明らかにした。これを受けて複数のビーチが閉鎖を余儀なくされた。
刺されると激しい痛みを引き起こすクラゲの一種、カツオノエボシが豪北東部の沿岸に大量発生していることについて、クイーンズランド(Queensland)州のメディアは「襲来」と表現。
ライフセーバー団体「サーフ・ライフ・セービング(Surf Life Saving)」によると、3585人という「桁外れ」の数の人々が、その青みがかった外観から「ブルーボトル」とも呼ばれるカツオノエボシと接触して、やけどのような痛みを味わったという。
また少なくとも4か所の主要ビーチが閉鎖されており、同団体はさらに多くのカツオノエボシがビーチに向かっていると警告。「ブルーボトルの壁が#レインボービーチに接近中。ライフセーバーが同ビーチを閉鎖しています。海には近づかないでください」などと複数回警告を発した。
オーストラリア総合診療学会(RACGP)によると、同国東海岸でカツオノエボシに刺される被害の件数は、年間で通常1万件前後だといい、ここ数日間で極めて多くの人々が被害に遭っていることは、当局を驚かせている。
この驚異的な数は、北東から陸地へ向かって強風が吹き、カツオノエボシが海水浴客に接触していることによるものだという。(c)AFP