【1月5日 AFP】米大リーグ(MLB)のタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)は4日、リーグ最少収容人数の本拠地トロピカーナ・フィールド(Tropicana Field)の座席数を減らすと発表した。

 ホームゲームの観客数が減っているレイズはこの日、トロピカーナ・フィールドのアッパーデッキ閉鎖を含む改修計画を明らかにした。この結果、現在3万1042人の収容人数は約2万5000人にまで減り、同スタジアムの座席数はMLBの他球場より1万席ほど少なくなる。

 レイズのマット・シルバーマン(Matt Silverman)会長は、「今回の改修は、トロピカーナ・フィールドで最上級のファン体験を提供するという、われわれの継続的な取り組みを示すものだ」とコメントしている。「座席数の削減に加え、これらの投資を行うことで、より距離が近く、エンターテインメント性が高い魅力的なファン体験を生み出すことができるだろう」

 レイズの昨シーズンの平均観客動員数は、1試合当たり1万4258人と一昨シーズンから8パーセントも減っており、これは同1万13人のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)に次ぎリーグで下から2番目の数字となった。レイズの観客動員数は、8シーズン連続で最下位、あるいは下から2番目の順位につけている。

 レイズのスチュアート・スターンバーグ(Stuart Sternberg)オーナーは、チームが創設された1998年から本拠地として使用しているトロピカーナ・フィールドのリース契約が失効する2027年までに新たな球場を建設したい意向を明かしているが、2万8000席の新スタジアムをタンパに建設するという計画は、先月に頓挫していた。(c)AFP