トランプ米大統領、政府機関閉鎖「何年でも覚悟」
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【1月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、先月22日から2週間にわたって一部政府機関の閉鎖が続いている問題をめぐり、ホワイトハウス(White House)で民主党の議会指導部と改めて協議したが、話し合いは決裂し、メキシコ国境での壁建設費の予算を確保するためには政府機関の閉鎖は何か月でも何年でも覚悟していると述べた。
会談を終えたトランプ氏は記者会見で、「われわれが話し合っているのは国家安全保障の問題だ」と述べ、「国家非常事態」を宣言して議会の承認を得ずに壁を建設する方法を検討しているとして、「私にはその権限がある」と述べた。
一方、会談に出席した民主党のチャック・シューマー(Chuck Schumer)上院院内総務は、政府機関の再開をトランプ氏に訴えたが、「時に意見が対立」したと主張。「再開してもらわなければ困ると話した」が「大統領は譲らなかった。それどころか、非常に長期に及んでも政府は閉鎖したままにする。何か月でも何年でも、と言った」と続けた。
記者団に発言の真偽を確認されたトランプ氏は、発言は事実だとした上で、政府機関の閉鎖については「あと数日で解消される」ことを願っているが、「私は、私たちがやらなければならないことは何だってやる」「かなり長いこと続ける必要があるなら、そうする」と強気の姿勢を見せた。(c)AFP/Jerome CARTILLIER