米上院議員に就任予定のロムニー氏、トランプ大統領を辛辣に批判
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【1月2日 AFP】2012年米大統領選の共和党候補であり、3日に開会する新連邦議会で上院議員に就任するミット・ロムニー(Mitt Romney)氏が1日、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿した記事で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を「大統領職の職責を果たせていない」と厳しく批判した。
連邦議会の開会2日前に飛び出したロムニー氏の辛辣(しんらつ)な批判は、トランプ大統領の声高な批判者であり、引退を表明した上院議員のジェフ・フレーク(Jeff Flake)氏が担った役割を引き継ぐ立場に、ロムニー氏が身を置こうとしていることを示すものといえそうだ。
ロムニー氏はさらに、2016年米大統領選で自身がトランプ氏を共和党指名候補として支持していなかったことにも触れ、トランプ陣営が中傷を控えることを望んでいたが、そうはならなかったと振り返った。
また、国防長官のジェームズ・マティス(James Mattis)氏、大統領首席補佐官のジョン・ケリー(John Kelly)氏といった、統率力のある人物をトランプ氏が閣僚に起用したことで、当初は希望を抱いたものの、「しかし結局のところ、(トランプ氏の)過去2年間の振る舞い、とりわけここ1か月の行動は、同氏が大統領の職責を果たせていない証拠となっている」と述べた。
ロムニー氏は、トランプ氏が米軍のシリア撤退を突然発表し、マティス氏が抗議して国防長官を辞任した先月は、とりわけ憂慮させるものだったと語っている。(c)AFP