【1月2日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」は1日、人類の宇宙探査史上で最も地球から遠い天体「ウルティマトゥーレ(Ultima Thule)」へのフライバイ(接近通過)に成功した。

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 ウルティマトゥーレは地球から64億キロ離れた「カイパーベルト(Kuiper Belt)」と呼ばれる天体領域内に位置しており、これまで探査対象となった中で最も古い天体の可能性もある。

 ニュー・ホライズンズは米東部時間の1日午前0時33分(日本時間午後2時33分)にウルティマトゥーレに接近し、搭載するカメラで撮影を実施。運用チームは約10時間後の午前10時30分(同2日午前0時30分)ごろに一連の信号を受信し、同機が危険な高速でのフライバイに無事成功したことを確認した。

 1日に公開された新画像は、不明瞭ではあるものの、ボウリングのピン、あるいはピーナツに似た縦長の形をしたウルティマトゥーレの姿を捉えている。

 運営チームによると、翌2日にかけてさらなる画像やデータが届き、ウルティマトゥーレを初めて近接撮影した画像が得られる予定だ。(c)AFP/Kerry SHERIDAN