【1月2日 AFP】東京・原宿の竹下通りで1日未明、新年を祝う人々に向かって車が意図的に突入し、9人が負傷した。うち1人は重体だという。警察やメディアが明らかにした。

 警察によると、車を運転していた日下部和博(Kazuhiro Kusakabe)容疑者(21)が殺人未遂容疑で逮捕された。警察当局がAFPに明らかにしたところによれば、同容疑者は午前0時10分ごろ、殺人の意図を持って軽自動車を暴走させた。NHKは、日下部容疑者が警察に対し、「死刑制度に対する報復」だったと供述していると報じた。

 地元メディアによると、犯行に使われた車はレンタカーで、車内からは灯油が入った容器が見つかった。容疑者は大阪から車を運転してきたとされ、フジテレビ(Fuji TV)は、容疑者が車に火をつけるつもりだったと警察に供述したと伝えている。

 警察当局はAFPに対し、大学生1人が重傷を負い、手術を受けていると明らかにした。地元メディアは、大学生が意識不明の状態になっていると伝えている。報道によると、容疑者は車で8人をはね、さらに1人に暴行を加えた。竹下通りでは新年に合わせ、車両の進入が禁止されていた。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA