【12月31日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)支持派のリアム・フォックス(Liam Fox)国際貿易相は30日、英サンデー・タイムズ(Sunday Times)紙のインタビューで、テリーザ・メイ(Theresa May)首相がEUとの間で取りまとめた離脱協定案が議会で承認されなければ、英国がEUから離脱できる可能性は「五分五分」になってしまうと述べた。1月に延期された採決で反対票を投じようとしている議員らにくぎを刺した形だ。

 フォックス氏は2016年の国民投票で離脱を強く訴えた一人で、インタビューではメイ氏の離脱協定案が離脱を「100%確実にする」唯一のものだと強調した。最悪の場合、離脱できない可能性すらあるとも訴えた。

 メイ政権は、11月にEU側と結んだ離脱協定案について、難色を示している英議会の説得を試みているが、承認されるめどは立っていない。

 メイ氏は採決しても大差で否決される見通しになったため、当初12月に行うはずだった採決を来年1月第3週に先送りすることを余儀なくされた。(c)AFP