【12月30日 AFP】第2次世界大戦(World War II)のノルマンディー(Normandy)上陸作戦の決行日「Dデー(D-Day)」から2019年で75年となるのを記念して、英国で発行予定の切手に使用された写真が、仏ノルマンディーに上陸する連合軍ではなく、ニューギニア(New Guinea)島に上陸する米軍の写真だったことが明らかになり、発行元の英郵便事業会社ロイヤルメール(Royal Mail)が29日、謝罪した。

 問題となったのは、ロイヤルメールが記念切手シリーズ「ベスト・オブ・ブリティッシュ(Best of British)」として企画した切手の1枚。1944年6月6日の連合軍によるノルマンディー上陸から75年となる2019年に合わせて発行を予定しており、28日にデザインが公表された。ノルマンディー上陸の写真を採用した切手には、「Dデー、岸に上がる連合軍兵士と衛生兵ら」との説明文が添えられている。

 だが使用された写真は、太平洋戦争中の1944年5月にニューギニア島に上陸する米軍を捉えたもので、ツイッター上ではすぐに切手の写真の誤りを指摘する投稿が相次いだ。

 ロイヤルメール広報は「2019年の記念切手発行プログラムで公表した切手のデザインに、ノルマンディー上陸と誤って関連づけられたものが含まれていたことを、心からおわび申し上げます」と謝罪した。(c) AFP