【12月28日 AFP】韓国軍艦が先週、自衛隊機に向けてレーダーを照射したとされる問題が発生した。日本側は28日、問題を裏付けるとする映像を公開し、韓国側はこれを非難して日本の主張を改めて否定した。日韓の対立が深まっている。

 問題は20日、日本海(Sea of Japan)で発生。日本側は、韓国の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張している。これに対し韓国側は、同艦は南北境界線付近を航行していた北朝鮮の漁船を捜索していただけであり、レーダー照射の事実はなかったと否定している。

 防衛省は28日、同哨戒機が撮影した13分間の映像を公式ウェブサイト上で公開。同機がレーダーの照射を複数回受けた様子を捉えており、日本側の主張を裏付ける内容だと説明した。

 これに対し韓国国防部は同日声明を出し、日本側の一方的な映像公開に「強い懸念と遺憾の意」を表明。映像は哨戒機から駆逐艦を捉えたのみで、日本側の主張を立証するものには当たらないと断じた。(c)AFP