コンゴ、EU大使の退去要求 大統領後継候補への制裁に報復
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【12月28日 AFP】コンゴ民主共和国のレオナール・オキトゥンドゥ(Leonard Okitundu)外務・地域統合相は27日、欧州連合(EU)が同国の要人ら14人に制裁を科したことへの報復として、同国に駐在するEUの大使を48時間以内に退去させるよう求めた。EU側は、要求は「完全に不当」だと激しく非難している。
同国では過去数回にわたり延期されてきた大統領選挙の投票が今月30日に迫っているが、EUによる制裁の対象には、ジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)現大統領が後継指名した強硬派候補エマニュエル・ラマザニ・シャダリ(Emmanuel Ramazani Shadary)元内相も含まれている。
EU閣僚理事会(Council of the European Union)は今月10日の外務理事会で、「選挙手続きへの妨害および関連する人権侵害」を理由としてコンゴ民主共和国の14人に科してきた渡航禁止措置と資産凍結措置を延長していた。
コンゴ民主共和国での大統領選実施は7年ぶり。同国ではベルギーから独立した1960年以降、平和的な政権交代が実現していない。(c)AFP