【12月26日 AFP】米当局が拘束していたグアテマラ人移民の男児(8)が25日、死亡した。米税関国境警備局(CBP)が明らかにした。米当局による拘束下で移民の子が死亡した例は、今月に入って2件目。

 同局によれば、男児は24日に吐き気を催し、逮捕された父親と共に米ニューメキシコ州の医療施設に搬送されていた。

 男児は風邪と診断されたが、後に発熱していることも判明。鎮痛解熱剤のイブプロフェンと抗生物質のアモキシシリンを処方され、正午に病院を後にした。しかしその後吐き気が続き嘔吐(おうと)もあったことから、再び同施設に搬送されたものの、翌25日午前0時過ぎに死亡した。

 同局は、男児の死因はまだ特定されていないが、「諸状況について、徹底的な独立調査を確実に行っていく」と表明した。

 今月にはグアテマラ人移民の女児が同様の状況で死亡し、数日前に遺体が自宅に戻ったばかり。女児の死により、移民政策や移民の処遇をめぐる議論が再燃していた。

 男児の訃報を受けて、ソーシャルメディア上では怒りの声が沸き起こった。民主党のマーク・ビージー(Marc Veasey)議員はツイッター(Twitter)に、「当局の監視下で子どもがまた1人亡くなった。クリスマスに聞くにはあまりに痛ましい話だ」と投稿した。(c)AFP