【12月25日 AFP】2018年のスポーツ界はサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)をはじめ、女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)による激高騒動など、さまざまな話題でにぎわった。そこでAFPでは、この12か月間に起きたスポーツ界の主な出来事をまとめた。

■フランスのW杯制覇

 7月15日のサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で、フランスはキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)、ポール・ポグバ(Paul Pogba)、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がそろってネットを揺らし、クロアチアを4-2で破って優勝した。決勝での両チーム合計6発は、この52年では最多だった。フランスがW杯を制したのは母国で開催された1998年大会以来で、このときエムバペはこの世に生まれてもいなかった。

■トーマスのツール総合優勝

 自転車ロードレース、チームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は、仏パリのシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りで7月29日に行われたツール・ド・フランス(2018 Tour de France)最終ステージにおいて、チームメートで通算4度のツール制覇を誇るクリス・フルーム(Chris Froome、英国)ら優勝候補を抑えて総合優勝の喜びを味わった。ウェールズ出身のトーマスは、三大ツール(グランツール)で自身初のタイトル獲得を果たした。

■平昌五輪での南北融和

 2月に韓国で開催された平昌冬季五輪では、核武装化を進める北朝鮮と同国との間で融和を生み出した。北朝鮮は大会に選手団と美女応援団を派遣するとともに、韓国側の軍事境界線内に過去最高レベルの政府高官を送り込んだ。

■二刀流レデツカが冬季五輪史上初の2冠

 チェコ出身のエステル・レデツカ(Ester Ledecka)は、平昌五輪でスノーボードとスキーの2冠に輝く歴史的快挙を成し遂げた。レデツカは女子スーパー大回転で優勝してアルペンスキー界に衝撃を与えると、その1週間後に行われたスノーボード女子パラレル大回転でも、世界選手権(FIS Snowboard World Championships)覇者として見事な滑走を見せて金メダルに輝いた。