トルコ、対シリア国境に軍を増派 一部はシリアに進入との報道
このニュースをシェア
【12月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、内戦下のシリアから米軍の撤収を命じたことを受けて、トルコのメディアは24日、トルコ政府が対シリア国境に増援部隊を派遣したと報じた。
アナトリア通信(Anadolu)は、砲火器を装備したトルコ軍の車列および複数の部隊が、シリアと国境を接するキリス(Kilis)県エルベイリ(Elbeyli)に配備されたと報道。
一方、民間のイフラス通信(IHA)は、軍の増強が「徐々に」実施され、車列の一部はシリアに入境したと伝えている。
また日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は、今回の増派は先週末始まり、車両100台前後がシリア北部のアルバブ(Al-Bab)に進入したと報じた。
この車両は、米軍の支援を受けるクルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」が支配下に置く、シリア北部のジャラブルス(Jarabulus)とマンビジ(Manbij)へ向かっているという。
YPGについてトルコ政府は、同国内で反政府活動を行っている非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の分派である「テロ組織」と位置付けている。(c)AFP