【12月22日 AFP】(更新)米下院がつなぎ予算案を可決することなく休会に入ったことを受け、米政府機関の一部が22日午前0時1分(日本時間同日午後2時1分)、閉鎖に追い込まれた。

 米ホワイトハウス(White House)と連邦議会の指導部は、つなぎ予算案とドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が要求する対メキシコ国境の壁の建設費を盛り込んだ案についてぎりぎりまで協議を続けた。だが、トランプ大統領が壁の建設費50億ドル(約5560億円)の要求に固執したのに対し、民主党は断固として譲らず、打開策が見いだせないまま、22日午前0時、複数の政府機関に対する連邦予算が期限切れを迎えた。

 政府機関の閉鎖は今年3度目。トランプ大統領は当初、やむを得ないとの強気の構えを見せていたが、21日夜には閉鎖が「長く続かないこと」を望むとの考えを示した。

 だが事態打開の見通しは立っておらず、一部政府機関の閉鎖は連邦政府職員80万人に影響し、うち38万人が一時帰休となるほか、42万人が無給で働くことになるとみられている。(c)AFP