【12月20日 AFP】ニュージーランドで10月、ヘリコプターが墜落して操縦士1人と乗客2人が死亡する事故があり、事故調査当局は20日、機内に持ち込んでいたゆったりしたズボンが飛行中に外へ飛び出し、後部の回転翼に巻き付いたことが墜落原因だったと発表した。

 運輸事故調査委員会(TAIC)の報告によると、事故は南島(South Island)のリゾート地ワナカ(Wanaka)で発生。

 ジェーン・メアーズ(Jane Meares)委員長は、「キャビンに持ち込まれていたオーバーパンツ(ズボンの上にはくズボン)が機外へ飛び出し、テールローターに絡まったことを示す証拠がある」と明かした。

 ズボンに付着した塗料が回転翼の色と一致したことに加え、回転翼側にもズボンのジッパーなどの跡が残っていたという。

 同委員会は暫定調査報告の発表に際し、ヘリコプターのキャビンに物品を持ち込んで固定を怠ることによる危険性が、今回の事故で再確認されたと指摘した。(c)AFP