「食べて寝る」パンダのお世話 北京動物園の飼育係
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【12月22日 CNS】パンダというと、ほとんどの人は「おとなしくてかわいい」イメージを思い浮かべるに違いない。彼らの生活の実態はどうなのだろうか?
北京動物園(Beijing Zoo)でパンダの習性に最も詳しい人は、飼育員の馬濤(Ma Tao)さんだ。馬さんは動物園で29年間、大部分の時間をパンダと共に過ごしてきた。パンダの育ての親と言えるだろう。
馬さんは毎朝午前8時前には仕事場に入る。仕事道具を持って獣舎内に入り、バシャバシャと水を流し、ゴシゴシやり始める。獣舎の掃除で1日が始まる。
清掃の後は、餌の準備だ。食べることと眠ることがパンダの生活の基本だ。午前8時に1食、午前10時に1食、お昼寝の後、不定時に1食、さらに退勤の前にパンダ用の夜食を準備するという。
飲食を制限しても、パンダが1日に食べる量は驚くほど多い。馬さんによると、1頭のパンダに与える主食の竹は30〜40キロ。食べ残す部分を除くと実際に食べる量は1日に10から15キログラムはある。パンダの胃袋は「超」の字が付くほど大きいのだ。
主食の竹だけではない。竹の後には、パンダ用のデザートが待っている。リンゴ、牛肉、卵のほか、パンダ専用に作られたまんじゅうなども準備する。ニンジンなどは、ちゃんと葉の部分など処理され食卓に上る。
現在、北京動物園が飼育するパンダは17頭で、四川省(Sichuan)に派遣され繁殖に励んでいる適齢パンダを除くと、北京には8頭が残っている。注目すべきは、ここのパンダは1頭ごとに専用の食事メニューが決まっていることだ。
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