【12月17日 AFP】インドネシアの格安航空会社ライオン航空(Lion Air)の旅客機が墜落した事故で、同社は17日、オランダ企業と数億円に上る契約を交わして、2つ目のブラックボックスと残された行方不明者の捜索を実施すると発表した。

 ライオン航空610便、ボーイング737MAX8型機は10月29日、首都ジャカルタを離陸した13分後にレーダーから消え、ジャワ海(Java Sea)北岸に墜落。乗客乗員189人全員が死亡した。

 当局による犠牲者の身元特定は先月打ち切られ、正式に身元を確認されたのは125人のみだった。

 遺族らは先週、ジャカルタで抗議デモを行い、捜索活動の続行を要求。当局に対しては、残された64人の遺体の収容と、補償金の支給を援助するよう訴えていた。

 遺族の要求を受け、ライオン航空は380億ルピア(約3億円)を投じ、オランダ企業を通じて捜索活動を続行すると発表。「捜索活動は新たに検討した墜落場所に重点を置き、12月中に10日間連続で実施する」と述べた。

 捜索活動にはこの企業が所有する全長142メートルの「MPVエベレスト(MPV Everest)」号が当たることになっており、同号は19日に墜落現場周辺に到着予定だという。(c)AFP