【12月19日 Xinhua News】中国の北京字節跳動科技有限公司(Bytedance)が開発した短編動画共有アプリ「TikTok」は、日本でも人気となり、2018年の人気ナンバーワンのアプリとなった。同社への取材で分かった。

「コラボ動画」が新たな親子交流のスタイルに TikTok

 先日発表されたアップル社の「2018年ベストアプリ」のランキングによると、TikTokはLINEやグーグルマップなどの代表的なアプリを抑え、日本の無料アプリの年間人気ナンバーワンとなった。

 業界関係者によると、このランキングの対象は、世界中のアプリ・ゲーム・音楽・映画・ポットキャストなど多岐にわたり、今年1年間の世界各地の文化の構図をある程度反映するとともに、開発者やユーザーの商品トレンドを示すものでもあるという。

 Bytedanceは、同アプリが日本で広く受け入れられたのは、15秒の短編動画が、製作者の撮影とアップロードのハードルを下げるとともに、合間の短い時間にいつでもどこでも動画を見ることができるからだと分析している。

 爆発的人気のTikTokは、さらに日本の消費トレンドをけん引している。経済紙「日経MJ」は、今年1年の消費動向と売り上げをもとに「日経MJ2018年ヒット商品番付」を発表している。それによると、同アプリ関連商品の売り上げは好調で、今年引退した歌手・安室奈美恵さん関連商品に次ぐ人気となった。同紙によると、同アプリの人気配信者が使用したブランドはユーザーに人気となり、若者の消費に影響を与えている。

 また、情報誌「日経エンタテインメント!」によると、同アプリはすでに有名人が最新動画やブランドを宣伝するのに効果的なプラットフォームとなっているという。例えば、ペプシコーラのCMソング「Japan&Joy」は、同アプリでオンラインダンスバトルを始めたことで、多くのユーザーが注目し、関連動画を次々と投稿した。人気グループ「AAA」メインボーカルのNissyさんは、新曲「Toriko」の宣伝動画を同アプリで配信し、30万超の「いいね」を獲得した。同誌コラムは、同アプリは新たな動画共有プラットフォームだとし、企業やブランドは、同アプリのスタイルに合った「魅力的で、共有しやすく、押し売りしない」コンテンツを作ることが重要だとしている。

 同アプリは2017年夏に日本に進出、日本のアップストアランキングで何度も1位となり、人気ナンバーワンアプリとなった。(c)Xinhua News/AFPBB News