【12月17日 AFP】カナダの鉱山会社ドミニオン・ダイヤモンド・マインズ（Dominion Diamond Mines）は、同国ノースウェスト準州（Northwest Territories）で552カラットのイエローダイヤモンドを採掘したと発表した。非常に品質の高いジェムクオリティーのダイヤとしては北米史上最大級で、小ぶりの鶏卵ほどもあるという。

　これまで北米最大とされていたダイヤは187カラットの「フォックスファイア（Foxfire）」だった。ドミニオンによれば、北極圏に近いダイアビック（Diavik）鉱山で今回見つかった原石はその3倍近く大きい。

　ドミニオンは、40%を出資するダイアビック鉱山で「これだけ大きなダイヤが見つかるとは全く予想していなかった」として、驚くべき発見だったと述べた。

　原石の表面には「採掘の困難な過程」でついた摩耗の痕跡があり、最終的な価値は研磨とカットが施された後に判定されることになる。

　同じくダイアビック鉱山で採掘された「フォックスファイア」は、暗い場所で明るい青色に光るとされ、米スミソニアン協会（Smithsonian Institution）が運営する首都ワシントンの博物館で有名なホープダイヤモンド（Hope Diamond）と並べて展示された後、2つに分けられ130万ドル（約1億5000万円）で売却された。

　これまで発掘された世界最大のダイヤモンドは、1905年に南アフリカで見つかった約3100カラットの巨大ダイヤ「カリナン（Cullinan）」で、最終的に9個の大きなカットと96個の小さなカットに分割された。(c)AFP